2024年4月3日水曜日

 HPAC24_進捗報告 主翼桁強度試験を実施しました

Sky Projectでは2月から3月かけて主翼桁強度試験を実施しました。

今回の試験では、主翼桁に荷重をかけ、その荷重に主翼桁が耐えることが可能であるか、またそのときのひずみを計測しました。

ひずみの計測では、株式会社共和電業様よりひずみゲージの提供や計測機器の貸与をしていただきました。それだけでなく、ひずみゲージの使用方法や試験についてのアドバイスを多数いただきました。




[株式会社共和電業]

株式会社共和電業は、官公庁、企業、大学等の実験研究分野における応力測定機器や産業機器・FA分野における工業用計装機器、都市土木、港湾、海洋関連の各種土木用計測機器の製造販売をしている企業です。また、各種計測コンサルタント業務も行っています。

株式会社共和電業ホームページ:共和電業 (kyowa-ei.com)

共和電業では、非常に多種類の計測器機を取り扱っており、ひずみゲージ一つとっても用途や貼り付ける部材の種類によって、それに適したひずみゲージがあり、共和電業では、それらに適したひずみゲージが準備されています。また、各センサーだけでなく測定器をはじめ、ブリッジボックスやケーブルなどの計測に必要な機械も数多く用意されています。

このように、共和電業には、さまざまな計測器があるため、条件に応じた最適な計測が行えます。

共和電業様には、心から御礼申し上げるとともに今後ともどうぞよろしくお願い致します。

Sky Projectでは、今後2024年の機体の完成に向け、製作を進めていきます。

これからもどうぞよろしくお願いします。




2024年1月17日水曜日

HPAC24_電装の進捗報告

皆様、あけましておめでとうございます!
2024年が始まり、鳥コンの合否が届く日が近づいてきましたね

現在帝京大学SkyProjectは24代(2年生)を中心にB1~M1の学生たちが機体制作に勤しんでおります。

今回はHPAC24の進捗報告を電装班より行わさせていただきます!



現在電装班はHPAC24の設計を完了し、基板発注、実装、検証を行っております。
今回は計5枚の基板を設計し、JLCPCB様の支援のもと基板を製造していただきました。
そのうちの一つのMainOBCについて軽く紹介させていただきます!

・MainOBC

MainOBCは各基板の中心的な存在であり、各基板で取得したデータなどをMainOBCで計算処理SDへの保存パイロット表示用のスマホへの無線送信などを行っています。
 
また、機体の操縦を行うための操舵回路も内蔵されています。操舵回路に関してはHPAC22,HPAC23と改良を重ねた回路となっており、試験中や本番でのトラブルは今のところ一度も発生しておりません。

MainAOBCはスマホとのBluetooth通信、パワー計測モジュールと対気速計測モジュールの2つとTweliteでの通信を行います。通信系統が3系統も搭載されているため、調節が少し難しいです。

現在、MainOBCは手元に届いて基板検証、実装、機能検証を順番に行ております。

前述しました通り、HPAC24の電装はJLCPCB様のご支援により基板製造を行っていただきました。
この場をお借りしてJLCPCBの紹介を行わさせていただきます!

↓今回届いたMainOB










[JLCPCB]

JLCPCBは中国に拠点を置く基板製造、電子部品販売、3Dプリントサービス、CNCサービスなどを展開しているメーカーです。
SkyProjectがこのメーカーに依頼している理由としては何といっても製造価格の安さとクオリティーの高さです。

基板のレイヤー数にもよりますが2層基板5枚で数百円程度で製造してくれます。
新規ユーザーは$54クーポンが出ているので下記URLよりぜひ使ってみてください!

JLCPCBで基板の製造を行う方法は非常に簡単です。
基板の製造データ(=ガーバファイル)をzipに圧縮してアップロードを行って、ちょっと設定などを行うだけです!

まずは基板CAD(KiCADやQuadceptなど)で設計したガーバーファイルをzipにしてアップロードします。



アップロードが完了すると以下の画像のように基板のモデルが見えるようになります。


右側に価格が示されています。オプションを追加したりすると価格が変動していきます。
同じく価格の下に人の顔があります。ここでサポートとやりとりを行うことが可能です。チャット形式で返信爆速なのですごく助かります。

ファイルをアップロードしたら各種オプションなどの選択を行っていきます。


ここでは基板の材質、レイヤー数、基板サイズ、発注枚数などの設定」が行えます。
基本的にアップロードしたデータからレイヤーやサイズは決定されるのでいじる必要はありません。
基板枚数は5枚単位で調節が可能です。

次に基板の厚さや色を指定していきます。




一番上と二番目の項目は面付けといわれる項目です。今回は割愛させていただきます。

基板の厚さは標準が1.6mmでJLCPCBだと0.8~2.0mmまで変更できます。薄すぎると割れやすかったり、はんだ付けを行う際に熱が入りやすくなって隣の部品のはんだが溶けるなんてことが発生するので注意です(自戒)

色は一般的な緑のほかに6色も展開されています。2層基板の場合、値段はほとんど変化しませんが多層基板になると変化してくるので注意が必要です。


次にHigh-spec optionについて



ここでは細かいオプション選択が可能です。しかし、特に何も選択しなくても全然大丈夫です。
オーダーナンバー関連の設定やGold Fingerの設定なども可能です。


最後にこの2項目の説明を行います。

PCB Assemblyは設計した基板に部品の実装を行ってもらうサービスです。
部品の型番、位置などを示したCSVファイルをアップロードし、有料で実装してもらいます。

Stencilはリフロー実装を行う際に使用するステンシルを製造してもらうサービスです。
アップロードした基板のデータから製造してもらえます。

ステンシルの発注工程と使用方法については今後機会がありましたら解説させていただきます。

 
さて、ここまで行ったらあとは「Save To Cart」を押して買い物かごに入れるだけです。
特に気にならないのであれば設計データをアップロードして「Save To Cart」で最速で発注準備が整います。



カートに移動すると上の画像のページに飛びます。
ここで表示されている金額は基板製造の金額であり、送料は含まれていません。
「Secure Checkout」をクリックして支払処理に移動します。

また、「Add new item」で別の基板の製造データを追加することも可能です。


「Secure Checkout」をクリックして進むと住所や配送方法、支払方法の画面になります。
配送方法は慎重に選ぶ必要があります。一番高い送料のDHLは8000円ほどします(地域による)が、発送から1~3日程度で到着します。OCSなどは2~3週間ほどかかりますが数百円で届けてくれます。ここはお財布と相談して決定しましょう。

支払はコンビニ払い、クレジットカード払い、PayPalなどいくつか用意されています。

JLCPCBは年明けに情報セキュリティ管理が認められたらしく、X(旧Twitter)で報告がありました。


さて、支払を完了したらあとは届くのを待つだけです!

発注できましたでしょうか?
最近は鳥人間のチームで電装が盛んになってきているように感じます。ユニバーサル基板のみで構成していたチームの方々も一度PCBにチャレンジしてみてください!


今回は電装班より軽い進捗報告と支援していただきましたJLCPCB様の紹介をさせていただきました。
今後とも、SkyProjectをよろしくお願いいたします!
 
 
 


 


2023年9月23日土曜日

 鳥人間コンテスト2022,2023結果報告

 最後のブログ更新から2年半...

 2023年鳥人間コンテスト終了後にようやくブログの運用が再開することになりました。

 SkyProjectは2022年に9年ぶりの鳥人間コンテスト出場しました。

 そしてなんと、2023年鳥人間コンテストへの連続出場を果たすことができました!

 今回は二年分の大会の結果報告を行います。


2022年鳥人間コンテスト

 2022年鳥人間コンテストの結果は1270.32mでした!


 5kmの目標には届かなかったものの、SkyProjectの復活は大成功であったと感じております。

 SkyProjectの2022年鳥人間コンテスト出場機体の紹介です!

機体名「Reborn」    全機重量:約47kg    翼幅:約32m


 フェアリングは全体的に透明で機体は全体的に白と青を基調としたデザインとなっております。
 尾翼には大きく帝京大学のロゴ。部員が増えることを祈って…
 
 ロステクが多く、情報収集に翻弄した1年間でした。21代、22代の先輩方のおかげで部の完全復活を果たし、大会出場までできたのは大変うれしく思います!


2023年鳥人間コンテスト
 
 2023年鳥人間コンテストは140.05mでした...
 目標を10kmとしていたため、全員が肩を落としました。

 GPSによる飛行経路を見てもわかる通り、ほぼ90度針路が変わってしまいました。
 当日は強風で私たちの機体からすると飛行条件よくありませんでした。

 離陸は非常に美しく、「いける!」と誰もが感じた次の瞬間、風と正対して失速を起こし、そのままフゴイドモードに入って制御不能に…
 
 機体の完成度が非常に高く、約34kgという超軽量機に仕上げられたのに定常飛行がかなわなかったことは残念でなりません...

 私たち23代はこの結果に納得がいっておりません。せめて美しく定常飛行している自分たちの人力飛行機を見るまではきっと卒業なんて出来ないでしょう。きっと。
 
 ということで、SkyProject23代は9人全員が部に残ることを決意し、2024年鳥人間コンテスト出場を目指して機体製作に携わることが決定いたしました!
 残る理由としては部員不足などもあり、24.25代からも残ってほしいとの要望もありましたのでお互いWinWinということになりました。

 現在は次機体の設計を行い、予算管理や部内体制の再構築など24代は忙しそうです。
 我々22.23代は後輩たちの人力飛行機ライフをもっと濃いものにしてあげられるようにサポートしていきたいと考えております。

 次年度機体も全力で飛行機と向かい合っていきます!
 ぜひとも応援、よろしくお願いいたします!

 (今後は定期的にブログに運用を行っていきます)


 



2021年1月20日水曜日

第43回鳥人間コンテスト2021大会説明会に出席しました。

 

 先日、第43回鳥人間コンテスト2021大会説明会に出席しました。このご時世コロナウイルスが流行っている中での開催となりました。今回の説明会は、ソーシャルディスタンスを考えオンライン開催となりました。以下に今回の説明会の内容を記します。

・大会日程

 2021年7月末(6、7月の感染状況により中止とする場合がある。延期はなし)

 大会日程詳細は3月末の合格通知とともに発表。(合格者は6月下旬に大阪で最終確認のため講習会に出席)

・大会規定

 完全制覇は60km⇒70kmに変更以外、変更点なし。

・その他変更点

 オンボードカメラのほかに360°カメラの搭載を指示される可能性あり(該当チームは合格発表の際に通知)

 資料提出方法にオンライン提出が追加。(提出は1回のみ可能ため、エントリーシート、三面図を同時に提出すること

・出場申込書期限

 2021年2月19日(金)必着

・機体設計図

 2021年2月26日(金)必着




2020年5月19日火曜日

2020年度SkyProjectオンライン説明会

いかがお過ごしでしょうか
skyprojectは6月からの活動再開に向けてスムーズに行えるように
オンライン説明会を開催します。

・日程
 5月24日日曜日
・時間
 14:00(予定)

・内容
 前年度活動報告
 今後の活動スケジュール
 質疑応答etc...

*説明会で使用するアプリはLINEとなるため参加されてたい方は
お手数ですが、TwitterまたはINSTAGRAMにダイレクトメッセージを送ってください。
Twitterアカウント      INSTAGRAMアカウント
 @SkyProject11   @skyproject_.official

2020年5月3日日曜日

各班紹介

プロペラ班
 いつもバルサをやするかスタイロを削っているので一見単純作業に見えるがリブの精度がプロペラの性能に大きくかかわるため職人気質が求められる

翼班
主翼の形状の設計から製作をこなす最も忙しい班のひとつ。ペラ班とともに仕事の成果が目に見えて現れる。


FRP班
主翼桁など機体のフレーム部分を担当。自家製の桁を焼かなくなったため外注のカーボンパイプ同士の接合やフライングワイヤーのパーツを結着する作業をしている

電装班
操舵や計器類の製作を担当。ソフトが出来てしまえばハードの製作にさして時間がかからないため書類作成や広報などの仕事を兼任する。

パイロット
トレーニングで体を鍛えながら部長職やペラ班を兼任するので常設班とはいいがたい。
同キャンパス内の柔道性福祉学科の学生のサポートを受ける。

駆動班
ギアボックスからプロペラシャフトにいたるまでの設計製作を担当
とはいってもギアボックスのアルミ削りだしは工場棟に依頼するためもっぱらFRP班の作業に駆り出される

設計
機体を設計し、各種試験を主催し、その結果を解析する部長並に仕事量と責任が重い役職
その性質上電装班とともにパソコンの扱いに長けている。

2020年3月26日木曜日

2020年 部活動説明会のご案内

新入生を対象とした部活動説明会を下記の日程から随時行います。
航空宇宙工学科だけではなく他学科の学生もお気軽にお越しください!

・日時:4/6(月)から、16:00〜(早くて15:00〜)*講義により変動あり
・場所:格納庫(右奥)
・機体や部品の展示もおこなっております。
・平日の放課後は格納庫を開けるようにします。
 土日祝日に関しては、検討中です。
・興味を持たれた方、分からないことがある方はぜひ参加してください。


2017年1月1日日曜日

新年のご挨拶


新年明けましておめでとうございます。

本年の干支は酉ということで空を目指す私たちも、より一層の飛躍していきたいと思います。
Skyprojectを本年もよろしくお願いいたします。