2024年1月17日水曜日

HPAC24_電装の進捗報告

皆様、あけましておめでとうございます!
2024年が始まり、鳥コンの合否が届く日が近づいてきましたね

現在帝京大学SkyProjectは24代(2年生)を中心にB1~M1の学生たちが機体制作に勤しんでおります。

今回はHPAC24の進捗報告を電装班より行わさせていただきます!



現在電装班はHPAC24の設計を完了し、基板発注、実装、検証を行っております。
今回は計5枚の基板を設計し、JLCPCB様の支援のもと基板を製造していただきました。
そのうちの一つのMainOBCについて軽く紹介させていただきます!

・MainOBC

MainOBCは各基板の中心的な存在であり、各基板で取得したデータなどをMainOBCで計算処理SDへの保存パイロット表示用のスマホへの無線送信などを行っています。
 
また、機体の操縦を行うための操舵回路も内蔵されています。操舵回路に関してはHPAC22,HPAC23と改良を重ねた回路となっており、試験中や本番でのトラブルは今のところ一度も発生しておりません。

MainAOBCはスマホとのBluetooth通信、パワー計測モジュールと対気速計測モジュールの2つとTweliteでの通信を行います。通信系統が3系統も搭載されているため、調節が少し難しいです。

現在、MainOBCは手元に届いて基板検証、実装、機能検証を順番に行ております。

前述しました通り、HPAC24の電装はJLCPCB様のご支援により基板製造を行っていただきました。
この場をお借りしてJLCPCBの紹介を行わさせていただきます!

↓今回届いたMainOB










[JLCPCB]

JLCPCBは中国に拠点を置く基板製造、電子部品販売、3Dプリントサービス、CNCサービスなどを展開しているメーカーです。
SkyProjectがこのメーカーに依頼している理由としては何といっても製造価格の安さとクオリティーの高さです。

基板のレイヤー数にもよりますが2層基板5枚で数百円程度で製造してくれます。
新規ユーザーは$54クーポンが出ているので下記URLよりぜひ使ってみてください!

JLCPCBで基板の製造を行う方法は非常に簡単です。
基板の製造データ(=ガーバファイル)をzipに圧縮してアップロードを行って、ちょっと設定などを行うだけです!

まずは基板CAD(KiCADやQuadceptなど)で設計したガーバーファイルをzipにしてアップロードします。



アップロードが完了すると以下の画像のように基板のモデルが見えるようになります。


右側に価格が示されています。オプションを追加したりすると価格が変動していきます。
同じく価格の下に人の顔があります。ここでサポートとやりとりを行うことが可能です。チャット形式で返信爆速なのですごく助かります。

ファイルをアップロードしたら各種オプションなどの選択を行っていきます。


ここでは基板の材質、レイヤー数、基板サイズ、発注枚数などの設定」が行えます。
基本的にアップロードしたデータからレイヤーやサイズは決定されるのでいじる必要はありません。
基板枚数は5枚単位で調節が可能です。

次に基板の厚さや色を指定していきます。




一番上と二番目の項目は面付けといわれる項目です。今回は割愛させていただきます。

基板の厚さは標準が1.6mmでJLCPCBだと0.8~2.0mmまで変更できます。薄すぎると割れやすかったり、はんだ付けを行う際に熱が入りやすくなって隣の部品のはんだが溶けるなんてことが発生するので注意です(自戒)

色は一般的な緑のほかに6色も展開されています。2層基板の場合、値段はほとんど変化しませんが多層基板になると変化してくるので注意が必要です。


次にHigh-spec optionについて



ここでは細かいオプション選択が可能です。しかし、特に何も選択しなくても全然大丈夫です。
オーダーナンバー関連の設定やGold Fingerの設定なども可能です。


最後にこの2項目の説明を行います。

PCB Assemblyは設計した基板に部品の実装を行ってもらうサービスです。
部品の型番、位置などを示したCSVファイルをアップロードし、有料で実装してもらいます。

Stencilはリフロー実装を行う際に使用するステンシルを製造してもらうサービスです。
アップロードした基板のデータから製造してもらえます。

ステンシルの発注工程と使用方法については今後機会がありましたら解説させていただきます。

 
さて、ここまで行ったらあとは「Save To Cart」を押して買い物かごに入れるだけです。
特に気にならないのであれば設計データをアップロードして「Save To Cart」で最速で発注準備が整います。



カートに移動すると上の画像のページに飛びます。
ここで表示されている金額は基板製造の金額であり、送料は含まれていません。
「Secure Checkout」をクリックして支払処理に移動します。

また、「Add new item」で別の基板の製造データを追加することも可能です。


「Secure Checkout」をクリックして進むと住所や配送方法、支払方法の画面になります。
配送方法は慎重に選ぶ必要があります。一番高い送料のDHLは8000円ほどします(地域による)が、発送から1~3日程度で到着します。OCSなどは2~3週間ほどかかりますが数百円で届けてくれます。ここはお財布と相談して決定しましょう。

支払はコンビニ払い、クレジットカード払い、PayPalなどいくつか用意されています。

JLCPCBは年明けに情報セキュリティ管理が認められたらしく、X(旧Twitter)で報告がありました。


さて、支払を完了したらあとは届くのを待つだけです!

発注できましたでしょうか?
最近は鳥人間のチームで電装が盛んになってきているように感じます。ユニバーサル基板のみで構成していたチームの方々も一度PCBにチャレンジしてみてください!


今回は電装班より軽い進捗報告と支援していただきましたJLCPCB様の紹介をさせていただきました。
今後とも、SkyProjectをよろしくお願いいたします!
 
 
 


 


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